中部日本放送(CBC)の制作により、2013年10月5日の14時00分 – 15時24分に、TBS系列で放送された日本の単発テレビドラマ。平成25年度文化庁芸術祭参加作品。
メールを通じて知り合った男女が心を通わせていく「大人の恋愛」をえがいた作品。
概要
玉井静流(シズル)は、岐阜県の山間の町に祖母(さくら)、母(時江)と三人で暮らしている。
祖母はおだやかな性格だが老齢で、静流と母が風呂に入れたり何かと面倒を見なくてはならない。その母はことあるごとに娘を否定し束縛する。静流は、自由がない、夢もない、
単調な生活の中で生きている。ただ、生きているだけの生活をしていると考えていた。
同級生の病院の受付で働く静流は、ある日待合室に置くための絵本を買いに行き、昔読んでもらっていた絵本のことを思い出す。確か、サーカスのピエロが主役だった。母はすっかりそんな絵本のことは忘れているが、祖母が憶えていた。 「月に祈るピエロ」
静流は、あの本がもう一度読みたいと思い、インターネットのオークションサイトでそれを見つけた。その本の差出人の名前は男であった。
女三代で懐かしい絵本「月に祈るピエロ」を読む。その物語は「言葉売りのピエロ」が主人公で、彼は美しい詩を書くのだが、いつもサーカスの花形であるブランコ乗りたちに渡してしまい、その詩でブランコ乗りたちは女性を口説くのだ。物語の最後には、今度はピエロ自身が恋をするのだが、
きれいな言葉はみんな人にあげてしまって見付からない。
彼にできることは、ただ、月に祈るばかり…。
というストーリー。
読み進むうちに、ハラリと何かが本から落ちる。何か、小さな紙切れが挟まっていた。何かのレシピのようだが、なんとなく捨てづらい気がする静流。
そしてこのメモをきっかけに、静流と差出人の男とのメールのやりとりが始まる。
顔も知らない、見たことも会ったことさえない相手と交わすメール。
やがてお互いが子供の頃読んだ物語、「月に祈るピエロ」が、ふたりをつなぐ・・・。
「月に祈るピエロ」キャスト
玉井 静流(たまい しずる) | 常盤貴子 |
戸伏 航(とぶせ わたる) | 谷原章介 |
玉井 さくら | 八千草薫 |
玉井 時枝 | 根岸季衣 |
根岸季衣 | 宅間孝行 |
池場 恵 | 高橋由美子 |
その他 | |
井田國彦、仲村春美、岡本あずさ、内田藍子、宮内知美、三輪あすみ、丸山裕征、内田三香子、柴田杏花 |
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